まず素材あり、
そして日々精進
蕎麦のおいしさと
楽しみを追い求めて
当店では、茨城県の契約農家が丹精込めて育てた
在来種を中心に、玄蕎麦で仕入れ、石抜き、磨き、
選別、皮むきと、すべて店主自らが行い、石臼に
て自家製粉。十割と外二の手打ちにて提供させて
いただいております。
また、汁は、選び抜いた近海物の本枯れ節を使い、
熟成させたかえしと合わせております。汁のうま
みを味わうのもまたそばの楽しみのひとつ。
細打
ちの香り高い蕎麦をぜひご賞味ください。
「蕎麦切りわたなべ」は、2020年6月末に現在の場所に移転し、
新たな一歩を踏み出しました。
これを機によりいっそう努力を重ねてまいります。
今後も変わらぬご愛顧をたまわりますようお願い申し上げます。
蕎麦切り わたなべ 店主
●蕎麦切りとは
蕎麦が現在の「麺」の形状になったのは江戸時代中期といわれています。それ以前は「そばがき」のような形で食べられていたと思われ、それらと区別するために「蕎麦切り」と呼ばれるようになったと伝えられています。
そもそも蕎麦の実の栽培の歴史を辿ると、その起源は5世紀頃といわれています。およそ千年以上もの間、人々は「そば米」や「そば粥」また「そばがき」として食してきたのです。現在は噛みしめる蕎麦から喉越しを楽しむ“手繰れる”蕎麦へと進化を遂げています。江戸の庶民の暮らしに溶け込んでいた蕎麦、そして大きく花開いた「蕎麦切り」の文化と先人たちの技を受け継ぐ誇りを、日々の仕事の糧としています。